第四回◎昭和49年(1974年)須藤先生41歳,俺たち16歳(高校1年生)

 

 

—1974年 当時の世相から —

前年の石油ショックに端を発するインフレが本格化、一般家庭には生活困窮が広がりましたが、若者は我感ぜずとばかりに疾走しながら挫折も味わっていたような印象があります。じぶんたちの高校生活は学生運動も沈静化した後で平穏に始まりましたが、前世代の若者の挫折感、無力感もそこここに漂っており、後に「シラけた世代」と呼ばれる群れに飲み込まれていきます。後にドラマ「岸辺のアルバム(1977)」で、濁流に流される家が象徴的に描かれた多摩川の氾濫はこの年のことでした。

昭和枯れすゝき -さくらと一郎-

世相を直球で反映したような演歌が100万枚に迫るミリオン級ヒット

郷ひろみ - よろしく哀愁 (1974)

それでも音楽は歌謡曲、演歌、フォークソングとジャンルも多種多様に百花繚乱な時代、ラジオからはいろんな音が流れ広い世代で音楽が楽しまれていたおりました。

 

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