第六回◎昭和５１年（１９７６年）須藤先生４３歳，俺たち１８歳（高校３年生）

 

 

—1976年 当時の世相から —

インフレは収束傾向で、モントリオール五輪開催、昭和天皇在位50年式典、珍しく通年通して穏やかな年で、世間的には田中角栄による金脈構造の終着としてのロッキード事件がこの年のハイライトだったか。
大学進学、就職活動と人生の岐路に立った自分たちは２択を迫られた年でもありましたが、幾人が社会に出てどれだけが進学したろうか…結果的には”浪人”という選択をした人も少なくなかったように思う。
「学歴社会」の浸透する社会が身にしみている親世代は進学を後押しし、モラトリアム期間を謳歌しようとする若者の利害が一致していた時代とも言えます。学習塾・進学塾なるモノが溢れるように世に出たのもこの頃でした。

 

およげ！たいやきくん 　-子門真人-

400万枚以上のセールスを記録、暗い世相から脱した証にも見えました。以降バブルな80年代、90年代後期まで耐える我慢な演歌の小節は世の中から薄い存在に…

 Jolene  – Olivia Newton-John –  Live in Japan 1976

そして洋楽もヒットチャートに登ることがめっきり減った感があった70年代中盤にあって、この歌姫は日本で絶大の支持を集めておりました。